有線LANが識別されていないネットワークと表示される場合の対処法
有線LANが「識別されていないネットワーク」と表示される場合、ほとんどの原因はネットワークドライバの問題であり、ドライバの再インストール、ケーブル接続確認、ネットワーク設定のリセット、ルーターの再起動の順で対処すると、70~80%のケースで解決します。
有線LANケーブルをパソコンに接続しているのに、ネットワーク接続画面に「識別されていないネットワーク」と表示されてしまう状況は本当に困りますよね。実はこの問題、物理的なトラブルよりもソフトウェアの設定が原因になることが大半です。本記事では、Windows 11でもWindows 10でも対応できる、実証済みの対処法を優先度順に紹介していきます。
「識別されていないネットワーク」とはどのような状態か
この表示が出ている状態とは、パソコンがケーブルを通じてネットワークに接続していることは認識しているものの、そのネットワークが何であるかを判別できていない状態です。
つまり、ハードウェアレベルでは通信できているのに、ソフトウェアレベルで認識に問題が生じているわけです。この状態だと、ネットワークアダプターには「!」マークが付いたり、ネットワーク設定で該当接続がグレーアウト表示されたりします。見た目には接続されているように見えても、実際にはインターネットは使用できません。
優先度順の対処方法
ステップ1:LANケーブルをしっかり接続し直す(所要時間:1分)
最初に、LANケーブルがパソコンとルーターの両端にしっかり奥まで「カチッ」という音がするまで接続されているか確認してください。
見た目には接続されているように見えても、端子がしっかり奥まで挿入されていないというケースが20%程度あります。ケーブルの両端を一度抜き、汚れていないか確認してから再度接続してみてください。
ステップ2:ネットワークドライバを再インストール(所要時間:10分、成功確率:60%程度)
ネットワークドライバの再インストールが最も効果的な対処法であり、デバイスマネージャーからドライバを削除してパソコンを再起動することで、Windows が自動的に適切なドライバを検索してインストールしてくれます。
Windows 11/Windows 10 共通の手順:
- Windows の検索バーに「デバイスマネージャー」と入力して開く
- 「ネットワークアダプター」の項目を展開する
- あなたのネットワークアダプター(通常は「Ethernet」や「Realtek」など)を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェックを入れて実行
- パソコンを再起動する
再起動後、Windows が自動的に適切なドライバを検索してインストールしてくれます。これでほとんどの場合は解決します。
自動インストールがうまくいかない場合:
スマートフォンやUSB テザリング、別のパソコンを使ってドライバをダウンロードする必要があります。パソコンメーカーか、ネットワークアダプターメーカー(Realtek、Intel、Broadcom など)の公式サイトから最新ドライバをダウンロードして手動インストールしましょう。
ステップ3:ルーターの電源をリセット(所要時間:3分、成功確率:15%程度)
ルーターの電源を切って30秒~1分待ってから再度電源を入れることで、ルーターのメモリがクリアされ、正常に機能することが多くあります。
- ルーターの電源を切る
- 30秒~1分待つ
- 電源を入れて起動を待つ(通常1~3分かかります)
ステップ4:ネットワーク設定のリセット(所要時間:15分、成功確率:15%程度)
ドライバの再インストールでも解決しない場合は、ネットワーク設定全体をリセットすることで、ネットワーク接続に関連するすべての設定を初期化できます。
簡易的なネットワークトラブルシューティング:
- 「設定」を開く(Windows キー + I)
- 「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティングオプション」
- 「ネットワークトラブルシューティング」を選択して実行
- 画面の指示に従う
強制的にネットワークをリセット:
- 「設定」→「システム」→「回復」を開く
- 「このPCをリセットする」の下にある「トラブルシューティング」をクリック
- 「詳細オプション」→「ネットワークリセット」を選択
- パソコンが再起動され、ネットワーク設定が初期化される
この操作を行うと、以前に接続したWi-Fi 情報なども削除されるため、その後改めて設定し直す必要があります。
ステップ5:別のLAN ケーブルに交換(所要時間:5分、成功確率:5%程度)
物理的なケーブル故障の可能性を確認するため、別の良好に動作しているLAN ケーブルに交換してみてください。
- ケーブル自体が損傷していないか目視で確認する
- 別の良好に動作しているLAN ケーブルに交換してみる
- パソコンのLAN ポート、ルーターのLAN ポートの両方に異常がないか確認する
対処法を試す順序の優先度表
| 優先度 | 対処法 | 所要時間 | 成功確率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | LANケーブルをしっかり接続し直す | 1分 | 20%程度 |
| 2位 | ネットワークドライバの再インストール | 10分 | 60%程度 |
| 3位 | ルーターの電源リセット | 3分 | 15%程度 |
| 4位 | ネットワーク設定のリセット | 15分 | 15%程度 |
| 5位 | 別のLANケーブルに交換 | 5分 | 5%程度 |
※成功確率は一般的な目安であり、実際の環境や根本原因により大きく異なります。
複数デバイスで同じ有線接続が繋がらない場合のルーター側の問題
複数のデバイスで同じ有線接続が繋がらない場合、ルーター側に問題がある可能性が高く、ルーターのファームウェア更新確認またはDHCP機能の確認が必要です。
ルーターのファームウェア更新確認:
ルーターのメーカーの管理画面にアクセスして、最新のファームウェアが適用されているか確認してください。ブラウザで「192.168.1.1」や「192.168.0.1」にアクセスすることが一般的です。(詳しくはお使いのルーターの説明書を参照)
ルーターのDHCP 機能確認:
ルーター管理画面でDHCP 機能が有効になっているか確認してください。無効になっていると、接続デバイスに自動的にIPアドレスが割り当てられず、識別されていないネットワークと表示される可能性があります。
突然繋がらなくなった場合の確認事項
これまで正常に接続していたのに、急に繋がらなくなった場合は、最近のWindows Update、セキュリティソフト更新、ルーターの再起動、LANケーブルの接続状態を確認してください。
- ☑ 最近のWindows Update はないか:大型アップデート後にネットワークドライバが上書きされ、古いドライバに戻されることがあります
- ☑ 最近のセキュリティソフト更新はないか:一部のセキュリティソフトがネットワーク設定に干渉することもあります
- ☑ ルーターの再起動を試したか:ルーター側でエラーが発生している可能性があります
- ☑ LANケーブルが何かの拍子に抜けていないか:見た目には接続されているように見えても、微妙にずれているケースもあります
それでも解決しない場合に考えられる原因
上記のすべての対処法を試しても繋がらない場合、LAN ポートのハードウェア故障、ルーターの故障、LANケーブルの断線、またはネットワークチップセットの問題が考えられ、パソコンメーカーのサポートに連絡するか、修理に出すことをお勧めします。
- LAN ポート自体のハードウェア故障:パソコンのマザーボード上のLAN ポートが物理的に壊れている
- ルーターの故障:複数デバイスで繋がらない場合はルーター本体の交換が必要
- LANケーブルの断線:見た目では分からない内部での断線
- ネットワークチップセットの問題:BIOS上での設定が必要な場合も
今後同じトラブルを避けるための予防方法
解決した後は、定期的なドライバ更新、Windows Update の適用、ルーターのファームウェア更新、適切なケーブル管理、定期的なハードウェア確認の習慣をつけることで、同様のトラブルを防ぎやすくなります。
- 定期的なドライバ更新:年に1~2回程度はネットワークドライバの更新を確認する
- Windows Update の適用:セキュリティパッチと機能アップデートを定期的に適用する
- ルーターのファームウェア更新:ルーターメーカーが更新をリリースしたら適用する
- 適切なケーブル管理:LANケーブルが踏まれたり、引っ張られたりしないようにする
- 定期的なハードウェア確認:接続部分が緩んでいないか、3~6ヶ月に一度確認する
まとめ
有線LANが「識別されていないネットワーク」と表示される問題は、見た目には複雑に見えますが、実際のところはネットワークドライバの問題がほとんどです。焦らずに、本記事で紹介した対処法を優先度順に試していけば、大多数のケースで解決します。Windows 11にアップグレードしたばかりの人、最近大型アップデートをした人、または突然繋がらなくなった人も、同じアプローチで対応できます。もし途中で分からないことがあれば、一つのステップに5~10分程度の余裕を見て、焦らず進めることをお勧めします。この記事が、あなたのネットワークトラブル解決の手助けになれば幸いです。


