Androidのテザリングが繋がらない原因と対処法
Androidのテザリングが繋がらない場合は、モバイルデータ通信が有効か、テザリング機能がオンか、接続先が正しく認識されているかの3つを最初に確認することで、ほとんどのケースが数分で解決します。スマートフォンをインターネット共有できるテザリング機能は、外出先でパソコンやタブレットをネットに繋ぐために重宝しますよね。ただ、実際に使おうとしたらAndroidのテザリングが繋がらない…という経験をされた方も多いのではないでしょうか。
テザリングが上手くいかない原因は複数あり、接続方式によってトラブルの内容も異なります。この記事では、USB、Bluetooth、Wi-Fiの3つの接続方式や、パソコン・タブレットなど接続先の機器別に対応方法をまとめましたので、あなたの状況に合わせて参考にしてください。
【基本確認】テザリング接続前に確認すべき3つのチェックリスト
テザリングが繋がらないときは、実は多くの場合が「基本的な設定」の問題であり、この3つをチェックするだけで解決することが珍しくありません。
- ☑ モバイルデータ通信がオンになっているか
- ☑ テザリング機能がオンになっているか
- ☑ 接続先の機器が検出対象に含まれているか
1. モバイルデータ通信が有効になっているか
テザリングはスマートフォンのモバイルデータ通信を他の機器と共有する機能です。モバイルデータ通信がオフになっていれば、テザリングで何かを繋いでも接続できません。
確認方法:Androidのステータスバー(画面上部)を下にスワイプしてコントロールセンターを開き、「モバイルデータ」または「データ通信」がオンになっているか確認してください。オフになっていたら、タップしてオンにします。これだけで解決することも珍しくありません。
2. テザリング機能そのものがオンになっているか
確認手順:
- 設定アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」または「接続」を選択
- 「テザリング」または「その他の接続方法」を探す
- 「テザリング」がオンになっているか確認
機器によって設定メニューの階層や表記が若干異なる場合もありますが、基本的な流れは同じです。
3. 接続先の機器が検出対象に含まれているか
テザリングは「ペアリング」という接続認識のプロセスが必要な場合があります。特にBluetoothでの接続を試みている場合は、スマートフォンとパソコン・タブレットが互いに「接続対象として認識」されていない可能性があります。これについては、接続方式ごとに詳しく説明します。
Wi-Fiでのテザリングが繋がらない場合
Wi-Fiテザリングが繋がらない場合は、Wi-Fiテザリング機能がオンか、SSID(ネットワーク名)が見つかるか、パスワードが正しく入力されているか、同時接続数の上限に達していないかを順に確認してください。
Wi-Fiテザリングは最も簡単で、複数の機器を同時に接続できる方式です。ただし、以下のトラブルが起きやすい傾向があります。
原因1:Wi-Fiテザリング機能がオフになっている
設定から「テザリング」→「Wi-Fiテザリング」がオンになっているか確認してください。オンになっていても、念のためオフにしてから再びオンにする「再起動」を試してみましょう。
原因2:SSID(ネットワーク名)が見つからない
パソコンやタブレット側のWi-Fi設定を開くと、通常はスマートフォンが発信するSSIDが表示されます。もし表示されない場合は、スマートフォンのWi-Fiテザリング設定をもう一度確認して、「ネットワーク名」が正しく設定されているか確認してください。
Androidのバージョンによっては、Wi-Fiテザリングの表示名をカスタマイズできます。特殊な文字が含まれていると認識されないこともあるため、アルファベットと数字だけで設定することをお勧めします。
原因3:パスワード(暗号化キー)の入力ミス
Wi-Fiテザリングを選択してから接続パスワードを入力する際、大文字小文字を区別します。パスワードは通常8文字以上で、英数字混在で設定されています。接続先の機器で入力する際は、大文字小文字やスペースに注意してください。
パスワードが複雑でわからなくなった場合は、スマートフォンの設定からテザリング設定を開き、新しいパスワードに変更できます。
原因4:同時接続数の上限に達している
Wi-Fiテザリングは複数デバイスを接続できますが、スマートフォン機種によって同時接続数に上限があります。一般的には5~10台が目安ですが、接続が多すぎるとそれ以上の機器は繋がらなくなります。一度接続を切ったデバイスがあれば、設定から削除し、改めて接続し直してみてください。
USBでのテザリングが繋がらない場合
USBテザリングが繋がらない場合は、データ転送対応のUSBケーブルを使用しているか、パソコン側でドライバがインストールされているか、USBテザリングがオンか、USBデバッグが干渉していないかを確認してください。
USBテザリングは最も安定した接続方式で、充電しながら使用でき、通信も比較的安定しています。ただし、以下の点で引っかかることが多くあります。
原因1:USBケーブルが不適切
テザリング用のUSBケーブルは、単なる「充電用」では駄目な場合があります。データ転送に対応したUSBケーブルを使用する必要があります。スマートフォンを購入したときに付属していたケーブルが最も安全ですが、別のケーブルを使う場合は「データ転送対応」と表記されているものを選んでください。
また、ケーブルが劣化・損傷していないか確認することも重要です。外見では正常に見えても、内部の接点がダメージを受けていると接続できません。疑わしい場合は別のケーブルで試してみる価値があります。
原因2:パソコン側でドライバが未インストール
特にWindowsパソコンでは、Androidデバイスを初めて接続するときに専用ドライバが必要な場合があります。Googleが提供する「Androidデバイスドライバ」をパソコンにインストールしてください。
MacやLinuxの場合は、通常ドライバのインストール不要で、ケーブルを接続すればテザリングが開始されます。
原因3:スマートフォン側のUSBデバッグが影響している
開発者向けオプションの「USBデバッグ」がオンになっていると、テザリングの接続に干渉することがあります。一度オフにして、再びテザリングを試してみてください。
開発者向けオプションを表示する手順:
- 設定から「端末情報」→「ビルド番号」を7回タップ
- 戻って「開発者向けオプション」が表示される
- USBデバッグをオフにする
原因4:USBテザリングが設定でオフになっている
Wi-Fiテザリングと同様に、USBテザリングも設定でオン・オフを切り替えられます。設定の「テザリング」から「USBテザリング」がオンになっているか確認しましょう。
Bluetoothでのテザリングが繋がらない場合
Bluetoothテザリングが繋がらない場合は、Bluetooth機能がオンか、ペアリングが完了しているか、接続可能距離(10~20メートル以内)にあるか、機種が対応しているかを確認してください。
Bluetoothテザリングは消費電力が少なく、セキュリティ面でも優れていますが、ペアリングプロセスが複雑で、トラブルが起きやすい傾向があります。
原因1:Bluetoothがオフになっている
Bluetoothテザリングを使う前に、スマートフォンのBluetooth機能がオンになっている必要があります。ステータスバーを下にスワイプして、Bluetoothアイコンが点灯しているか確認してください。
同時に、接続先のパソコンやタブレット側のBluetooth機能もオンになっているか確認が必須です。
原因2:ペアリングが完了していない
Bluetoothは初回接続時にペアリング(認識登録)が必須です。スマートフォン側の設定からBluetooth設定を開き、接続したいパソコンやタブレットを「利用可能なデバイス」から探します。見つかったら選択し、ペアリングコードが表示されたら確認して接続を完了させます。
一度ペアリングが完了すれば、以降は自動的に接続されるようになります。ただし、ペアリング情報が古くなったり破損していたりすると、接続に失敗することがあります。その場合は、一度ペアリングを削除して、改めてペアリングをやり直してください。
原因3:接続可能距離の問題
Bluetoothの通信範囲は、一般的には最大10~20メートルです。スマートフォンと接続先のデバイスが離れすぎていないか確認してください。また、電子レンジなど他の電磁波を発する機器が近くにあると、Bluetooth信号が干渉を受けることがあります。
原因4:Bluetoothテザリングが対応していない端末
すべてのAndroidデバイスがBluetoothテザリングに対応しているわけではありません。特に古い機種やメーカー独自のカスタマイズが施されている機種では、この機能が存在しないか、設定できない場合があります。
自分のスマートフォンが対応しているか不確かな場合は、設定のテザリング項目をよく確認するか、メーカーの公式ドキュメントをチェックしてください。
パソコン(Windows・Mac)に接続できない場合
パソコンに接続できない場合は、Windowsではモバイルホットスポット設定でAndroidデバイスが認識されているか確認し、Macではネットワーク設定でBluetoothテザリングが表示されているか確認してください。
Windowsの場合
確認手順:
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルホットスポット」を開く
- 下部の「インターネット接続の共有」で、Androidデバイスが正しく認識されているか確認
- 認識されていなければ、一度デバイスを削除し、ケーブルを抜いて再接続
Windowsが古いバージョン(Windows 7以前)の場合は、テザリング機能の対応に制限があります。可能であれば、OSを最新版に更新することをお勧めします。
Macの場合
Macはテザリング対応が比較的スムーズです。USB接続の場合は、ケーブルを繋ぐだけでほぼ自動的に接続されます。Bluetooth接続の場合は、システム環境設定から「ネットワーク」を開き、Bluetoothテザリングが表示されているか確認してください。
うまくいかない場合は、Macを再起動してみてください。
タブレットに接続できない場合
タブレットに接続できない場合は、Wi-Fiテザリングではネットワーク名(SSID)に接続済みか確認し、Bluetoothテザリングでは両デバイスが近距離にありペアリング完了しているか確認してください。
Wi-Fiテザリングを使う場合
スマートフォンが発信しているネットワーク名(SSID)にタブレットが接続している必要があります。タブレット側のWi-Fi設定を開き、スマートフォンのネットワーク名が表示され、「接続済み」と表示されているか確認してください。
Bluetoothテザリングを使う場合
スマートフォンとタブレットが近距離(10メートル以内)にあるか確認してください。また、両デバイスのBluetooth機能がオンで、ペアリングが完了していることが必須です。
上記を試してもテザリングが繋がらない場合
基本設定や接続方式の確認を済ませてもなお繋がらない場合は、スマートフォンの再起動またはAndroidのシステムアップデート確認が最も効果的です。
スマートフォンを再起動する
これは地味ですが、非常に効果的です。電源ボタンを長押しして、「電源を切る」を選択し、完全に電源が落ちるまで待ちます。その後、電源を入れ直してください。
再起動することで、スマートフォンの一時的な不具合やメモリ不足がリセットされます。実際、テザリングトラブルの約20~30%は再起動で解決するといわれています。
Androidのシステムアップデートを確認
古いAndroidバージョンではテザリング機能に不具合がある場合があります。設定から「端末情報」→「ソフトウェアアップデート」を開き、最新のバージョンがインストールされているか確認してください。アップデートが利用可能な場合は、インストールすることをお勧めします。
これらの対処法を順に試せば、ほとんどのテザリングトラブルは解決できます。


